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2006年9月17日 (日)

米国の建国神話

Bell

「信仰の自由」を求めて故国を脱出した巡礼始祖(ピルグリム・ファザーズ)が「アメリカ」を創ったというのも「神話」かも知れない。--ではその神話は、どこを発端とし、どこを終わりとすべきか。一応これを彼らのイギリス脱出から、プリマス植民地での建設期の共有共働体制に一応の終止符を打ったところまでとしよう。それは1623年、春の植付時の前であった。これは時の総督ブラッドフォードが提案し、一同の賛成を得て抽選でとりあえず一人当たり一エーカーーの耕地を各家族に分配し、向こう一年間自由に耕作し、その収穫を各自の所有とすることにした時であった。ブラッドフォードによればこれは非常によい結果をおさめた。彼は次のように記している「この実験(共有共働の共産制)はプラトンその他の古代人の考え、そして後代のある人たちから賞賛された考え、つまり私有財産を取り去ってこれを共有財産とする共同社会をつくることが、人間を幸福にし、かつ繁栄せしめるとして、自分の考えを神より賢いとする、その思い上がった思想の空しさを証明するものである」と。この考え方は、アメリカの原点の一つであり、いまも生きる「神話的結論」と言うべきものであろう。
ウィリアム・ブラッドフォード(山本七平)

写真:リバティーベル(米国独立記念館のお土産としてもらったもの)

The Liberty Bell, located in Philadelphia, Pennsylvania, is an American bell of great historic significance. The Liberty Bell is perhaps one of the most prominent symbols associated with the American Revolution and the American Revolutionary War. It is one of the most familiar symbols of independence, abolition of slavery, nationhood and freedom within the United States, and has been used as an international icon of liberty.
From Wikipedia

アメリカの歴史が彼らの嫌う共産制から出発したというのは全くの皮肉である。この「共有共働の共産制」の否定、植民地建設期の飢餓に対する恐怖などがアメリカの原点の一つであり、これが後に「金銭はアメリカでは全能の力である」と内村鑑三が記すことにつながっていくのであろう。toshi

 金銭はアメリカでは全能の力であるという噂は、我々の実際的経験の多くによって確証された。--基督教国(アメリカ)は、パウロとケパによって唱えられた福音に加えて、もうひとつ他の福音を所有しているようにみえる、それが他の憎むべきと事ともに教えるのはこれである、-力は正義である、そして金銭こそ力である。
余は如何にして基督信徒となりし乎(内村鑑三)


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